親になるとぶつかるたくさんの壁。
子育てって、可愛くて楽しいだけじゃない。
誰に聞いたらいいか分からないモヤモヤを、
哲太郎先生に聞いてみよう。
娘はとても人見知りで(私も今まで経験のないほどに)知らない人から話しかけられて泣き、知らない人が近くで笑っていても泣き、人が多い場所もだめ、乗ろうとしたエレベーターに人が乗っていても大泣き、友人が近くにいても大泣き、最近やっと祖父祖母に慣れつつありますが..対人に関してすごく不安です。
保育園は通っておらず、週4日程はなるべく人の居る遊び場などに連れて行きます。
その場は楽しそうですが、区のサポートセンターなど保育士さんが居る場所は凄く嫌がります。
新しい場所も苦手でベビーカーから下ろそうとすると泣いてしまいます。
はじめての子なのでどうしたら良いのか分からずご相談させていただきました。
2歳の女の子ママからのご相談
哲太郎先生からのメッセージ
「ご相談を拝読し、お嬢様のことをとても丁寧につぶさにご覧になられていると感じました。
こんなにしっかりと見てもらっているお嬢様はきっと健やかに育っていくでしょう。
人見知りや場面への抵抗感がご心配なのですね。
2歳になったときに、人見知りで泣いたり、慣れない場面で抵抗を示すのは、とても健康な反応です。
いまのお嬢様の心は、見知らぬ人や場所については『警戒すべき』そういうモードになっているのです。
このこと自体は不自然なものではありません。
この状態のお子様を育てるコツは、警戒ごっこを一緒になってやってあげることです。
泣いた時には、誰に対して警戒したのかをこっちもわかっているよと伝えてあげましょう。
場所であれば、そこが初めてであること、また知らなくて不安になるポイントを一緒に心配してあげましょう。
このとき、「警戒しなくていいんだよ」と伝えてしまうと警戒ごっこになりません。
その時のお子様の心のモードに合わせることです。
そうすれば自分に味方がいるんだと感じられますし、警戒を解かないままそこに居られることも、繰り返すうちにわかってくるでしょう。
5歳くらいまでの子どもの心の状態は、早いサイクルでバージョンアップを繰り返していきます。
その時々の心の状態はお子様の反応をよく見ていればわかってきます。
最新の心のモードを見定めて、わかるわかる!と寄り添ってあげましょう。」
ご相談者さまからいただいたメッセージ
相談の件で哲太郎さんにご回答いただけた驚きと共に内容を拝見しまして納得しました。
今まで新しい場所、人に対して娘がこわがっている時は私自身 大丈夫だよ〜と笑いながら言っている事が殆どでした。
娘の心のモードに合わせて警戒ごっこを早速始めたいと思っています!
それを積み重ねて子どもに沢山の経験をさせてあげればと思います。
この度は本当にありがとうございました。
哲太郎先生
臨床心理士、公認心理師
国際基督教大学大学院修了 教育学修士
長年、教育機関(私立進学校)・病院・省庁・企業などに臨床心理士として従事。
2011年カシオペア心理療法事務所を開業。
個人と集団(学生から経営者まで)のカウンセリングやコーチングを行っている。