TIAM

kids fashion magazine

Feature

INTERVIEW WITH ATSUYO ET AKIKO

NYを拠点に活躍するキッズファッションブランドATSUYO ET AKIKOのお2人にNYの展示会場でインタビューしました。

-あきこさん、あつよさんご無沙汰しております。
日本ではご存知ではない方もいらっしゃると思いますので、まずはブランドのこと、そしてお2人のことを教えてください。

AetA : ATSYO ET AKIKO (アツヨ エ アキコ)は2007年にニューヨークのブルックリンで誕生したブランドです。今年でブランド設立11年になります。

-もうそんなに経つんですね。日本で生まれ育ったお二人が、そもそも日本からNYに来たきっかけはなんだったんでしょう?

AKIKO : 日本で造形大学を卒業した後、アートの勉強のためにNYへ。こちらに来てからは天野嘉孝さんのデザインオフィスで働いていました。

ATSUYO : 韓国留学中に知り合った彼がNYの学校に進学するタイミングで一緒にNYへ。
NYへ来てからはファッションブランドで働くことになり、その後彼と結婚してからずっとNYに住んでいます。

-お二人の出会いはNYに来てからなんですね?

AetA: こちらに来てすぐに行った語学学校で初めて仲良くなりました。それが今では仕事からプライベートまで家族ぐるみで、一緒にいる関係です。

「まずは商品を自分たちで作って、自ら営業をかけた」


-なぜNYで知り合った二人がキッズアパレルブランドをやることになったのですか?

AKIKO:私は子供の頃からとにかく物を作ることが大好きで。
こっちに来てからも気がつけば何か作っていたから、ATSUYOからも
「アキコスチュワート(※マーサスチュワートとかけて)また何か作ったの笑?」と笑われるくらいだったんです。
二人の「何か一緒にやりたいよね!」と長女の手が離れてきたタイミングが合ったのね。二人で洋服を作って売ってみようよ!」から始まって・・・
まずは商品を作ってしまうことになりました。

ATSUYO :「ここのお店に置いてあったらいいよねー」と思うセレクトショップをリストアップして、自分たちで営業かけました。
営業なんてやったことなかったけど、自分たちが自信を持って作った商品を売り込むことに抵抗はなかったかな。

-そうやって2007年に自宅をアトリエにしてスタートしたATSUYO ET AKIKO。
最初に作った商品はどんなものだったんですか?

AKIKO : 私が造形大学で絵画、版画を専攻していたこともあり、ハンドライティングしたイラストを、シルクスクルーンで自らプリントしたTシャツからスタートしました。
ちょうどブランドをスタートする直前に娘と一緒にフランスへ旅行に行ったのですが、その時フランスの方が発する「Je t’aime(ジュテーム)」という音が耳から離れなくて・・・
だからNYに戻ってATSUYOに言ったの。
ファーストコレクションは「Je t’aime NY」と私たちがスタートするこの場所「Je t’aime Brooklyn」をテーマにしようって!

ATSUYO : 果たしてNYの人たちにこのノリが通じるのかどうか確信はなかったのだけど・・・結果として足を運んだセレクトショップの多くが「かわいいし面白い!」と言って取り扱ってくれることになりました。

「ローンチした翌月にUS VOGUEに掲載」

-優しいけれど一度見ると忘れられないイラスト。やわらかなボディに施された箔プリント。
私が初めて2人の商品を目にしたのもそのJe t’aimeシリーズでしたが、今までに・・・少なくとも日本のキッズアパレルにはないインパクトだったのを覚えています。
あれは確か同年のBubble NY(キッズファッションの合同展示会)でしたよね?

A et A:そうです。あっという間に展示会に出してみようという話になって。
実はそれまでの数ヶ月にびっくりする出来事があったのですが。

デビューした翌月に「US VOGUE」のギフト特集で私たちのブランドのトートバックが掲載されたんです!
「え?なんで?いきなりVOGUE?!」ってあの時は本当にびっくりしました。
おかげでデビュー1か月目にしてバックのオーダーは1,000枚超え!



-なんと好調な滑り出し!そこから次のステップは?

ATSUYO : NYのトレードショーに出展し、日本の皆さんもご存知のブランドだと思うけど、いきなりcaramel baby&childと取引が始まりました。そうやってアメリカではブランドも浸透していてきて、数もついてきた。
徐々に次のステップが見えてきてはいたのだけど・・・迷いもあって。

「Next step…ヨーロッパへ進出」

AKIKO : そんな時に背中を押してくれたのが [ MAKIE ]のデザイナー矢作まきえさんでした。
「ヨーロッパに出てみなさいよ。あなたたちなら絶対に大丈夫だから」って。
それでパリの展示会に出ることに。
思い切って出てみたら・・・取引先があっという間に世界中に広がりました。
まきえさんには今までも、今でも、本当にお世話になっています。

「DISNEY社からのオファーで一躍世界にその名が広まる」


AKIKO : 今でも「この商品買えないでしょうか?どうしても欲しいんだけど」と日本からも連絡がくるんです。

ATSUYO : あのコラボは私たちのターニングポイントになったかもね。

と2人が思い出に浸るのが、米ディズニー社からのオファーでスタートしたATSUYO ET AKIKO ✖ DISNEY シリーズ。
ディズニーおなじみのキャラクターたちがATSUYO ET AKIKOの世界に入り込んだようなデザイン。
この頃、東京のキッズ合同展示会Playtime TOKYOへも出展していたので、日本でも知名度が上がり、日本の取り扱い店舗も増えてくる。

「三か所での展示会をNYだけに」


AKIKO : NYにPARISにTOKYO。ATSUYOも双子のママになり、私も下の子が生まれて。
家族に子供達を預けて飛行機に飛び乗る、目が回るような日々に限界を感じていました。
そこで思い切ってNY以外のトレードショーに出ることをやめることに。
クリエーションするには心の余裕も必要でしょ。

ATSUYO : 展示会の開催をNYに絞ったことは、結果的には良かったと思います。広げれば広げるだけ、スタッフも必要になるし、目が届かないところも増える。でもファンは変わらずお付き合いしてくれているので。


2人を見ていて思うのは、仕事とプライベートのバランスの良さ。
その絶妙なオンとオフの切り替え方。
母であることを楽しみながら仕事に生かすワークスタイルが
ATSUYO ET AKIKOを作り出している。

-最近ではNYのコスメティックブランドBOBBIBROWNとのコラボレーションや、2人のブランドだからできるスペシャルな企画がチラホラと聞こえてきています。
今後のビジョン、やりたいことは?

AetA : 私たちはあくまで
「自分が欲しいかどうか」「自分たちの子供に着せたいと思うかどうか」
を基準に物作りをしていて、これからもそこはブレないで商品を作り続けていきたいと思っています。
面白いと思うコラボレーション企画はどんどんやっていきたいですし。
あとは・・もう一度日本での展開を広げたいかな!
たまには日本に帰りたい!笑

お話を伺うと、2人のブランドに込める想いがひしひしと伝わってきます。
でもそれ以上に感じたことは、彼女たちの周りに集まるプラスのエネルギー。
2人の明るく真っ直ぐなパースナリティーと、そんな2人が作り出すATSUYO ET AKIKOというブランドに、多くの人が魅了されています。
私もそのうちの1人です。
日本で二人の商品を手に取れる日も、きっと近いはず。


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