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海へ山へ

次女の青空自主保育が始まりもうすぐ2ヶ月。
なんとも濃厚な、日々!

幼稚園や保育園のように園舎を持たないため
主に自然の中で過ごす子どもたち。

その日によって行く場所、遊び方も様々。
父母が当番制で活動に入るのだけど
その引率日は、他では味わえない
ぐりとぐらの物語に迷い込んだような
ふんわりと優しい、不思議な感覚になる。

それはきっと、鎌倉ならではの豊かな環境と
まだまだファンタジーの世界にいる
子どもたちと一緒だからだと思う。

4月。
女子3人、男子2人
4〜5歳の子どもたちで活動スタート。

春とはいえ寒い日も多かったけど
そんなのへっちゃら〜のみんな。
早くも大活躍のビーサンは履き込まれいて
足にしっかり馴染んでる。
そうか、夏の履き物じゃないんだね、年中無休。
(海に行く時は冬でも持参)

「たけのこが出てきたからみんなで掘ってみようよ」

「たんじょうかいはあそこでやりたい。
ケーキはみんなといっしょにつくる!」

「おかあさん、ウメいっぱいひろったよ、これおみやげっ」

「明日は晴れて20度越えらしいよ。」
「じゃあ〜海だね。」

「こいのぼりって、つくれるの?!」

5月。
暖かくなり週に数回は海へ。
山は緑のグラデーション、花に木の実も豊富!
雨の日が多くて、てっきり梅雨入りしたんだと思ってました。
そうそう、雨の日だって活動するんです。
全身レインウエアで!

「はたけのキャベツにね、
みそつけてたべたよ、おいしかった!」

「あの動物園まで山越えて行けるって本当?!?!」
「ちょっと距離はあるけど、このメンバーなら歩けると思う!」

「明日は電車に乗って、少し遠くの海に行ってみようか」

「ビーサンかたっぽ、うみにおとしちゃった〜〜」

「梅がたくさんとれたら梅シロップ作ろう」

「こっちのきのクワノミおいしいよ」

季節や天気に合わせて、場所選び。
子どもの希望。親の提案。
毎回がアドベンチャー。

もちろん、楽しいことだけじゃない。
子どもたちは気分が乗らない日もあるし
仲間と意思疎通がうまくいかなくて、
悔しくて泣いたり
嫌な気持ちになって
笑顔が消えることもある。

あそびたいけど、どうしたらいいかな。

そんなつぶやきが聞こえてきそうな表情に
もどかしさを感じながら
大丈夫だよ、がんばれって、母さん父さんは見守る。

見守ること。
これ、なかなか難しい。
つい“手を貸して”しまいたくなる。

それは子どもの可能性を奪っているのよ!!!
前に保育者さんに言われた言葉。
ドキッとしたなぁ。

親たちも
悩んで話して意見を出し合って。

まだまだ始まったばかり。
5人の子どもたちの日々。

さてさて、月曜日は引率当番。
どんなドラマが観れるかな〜。

Writer

TOMOKO SATO / KAMAKURA

佐藤朝子

インテリアスタイリスト/主婦

2019年2月に娘2人、いけばな教授者の夫と
鎌倉暮らしを始める。
自然に囲まれた環境で家族との時間をたのしむ日々。

雑誌や広告、店舗ディスプレイ、商品開発など
子育て中の今の自分にできることを丁寧に。

こども食器「teteeat」(テテイート)をディレクション。

Instagram
@tomokonomoto
@teteeat

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