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ハイスクールミュージカル〜親のお仕事〜

前回ハイスクールについて書きましたが、無事、しかも野外公演だったにもかかわらず、四日間全て行うことができました。

娘も皆の前で、舞台で歌うのはなんと一年ぶり、どうなるかと思いましたが、1年間水面下で必死に練習してきた甲斐あり、のびのびと歌うことができていました。

 

さて、今日はここまでに至る親のお仕事の話。

アメリカ(日本もなのかな?)は、学校から部活に至るまで、多くの保護者のボランティアで成り立っています。

日本と違うな、と思ったのは、ボランティアやりたい人の多いこと。

特にボードメンバー(役員)なんて、立候補者がバンバンでます。(地域によるのかな?)PTAもありますが、やりたい人がどんどんやってくれるので、楽チンです。←自分はやらんのかい

そんな私も、重い腰を上げることがあります。児童劇団とは違ってハイスクールシアターはボードメンバーやボランティアをやっても優遇はありませんが(児童劇団は抽選しなくてもショーに入れる、など優遇あり)、やはり先輩のお母様方と仲良くなったり、先生方の心証が言い方が良いだろうと、私もボランティア募集に「やりまーす」と、返事。

すると、娘がキャストに選ばれたのと同時に、なんとかいうアソシエーションのミーティングに参加してください。というズームの案内が来ました。これは、シアターペアレンツのボランティアの集まりかなーとフワッと考えていたのですが、ミーティングに参加したら、なんとそこは「スポンサーを探せ」という、在米暦六年、英語コロナ禍で退化中の私にはハードルの高さ極まりないお仕事のグループでした。えー、衣装とかメイクのボランティアじゃないの?っていう。

高校の演劇部だと思っていたら、高校に所属はしているが、別の組織であることが発覚したこの劇団の、目標金額はなんと300万。野外だからお金がかかるのよねー。と。

そしてさらに悪いことに、去年ショーがコロナのため中止になり、去年お金を出してくれた常連さんの企業にはお金を新たに頂かずにアドバタイズメント(広告)を載せますよ、と。つまり新規ばかりで300万。

無理やん。と、思ったら、いきなりどこかの企業が200万寄付してくれたとのことで、目標額は100万に。それでも地域のビジネスが広告に出せるというと、2、3万のもので。とりあえず、自分が常連のお店や、知ってるお店のオーナーに声かけてくださいと言われ、私も子供が行っているダンスクラス、子供が行ってるシアター、よくいくレストラン、そしてビジネスをやっている友人に声をかけてみました。

資料を渡し、声をかけるときは、押し付けがましくならないよう気をつけましたが、もともと英語があまり流暢でないので、弱々しく見えるのか、皆さんとても優しかった。。

すると、なんと、ダンスクラス、シアター、友人、そして別の友人が口コミで大口スポンサーを連れてきてくれました。私プロデューサーいけるんちゃうんこれ、と。資金が集まるとなんだか嬉しいですね。高校のミュージカルのプログラムに広告を載せるというのは、地域のビジネスにとっても良い広告になるので、思ったよりみんな良い反応でした。そうそう、私も自分の日本語レッスンの広告を載せてみました。娘が来年キャストに選ばれるかどうかもわかりませんからね、思い切って他の寄付も。

そんなこんなで、他の皆さんはも大口スポンサーをゲットし、目標額には少し足りませんでしたが、何とかショーを開催することができました。私も今まではヘアメイクや、衣装や、小道具係とまあまあこなしてきたつもりでしたが、今回はこんな経営側のお仕事をさせていただき、良い経験になりました。ボランティアって大変だと(英語だしー)思っていましたが、こうやって新しく何かを学べるなら、思い切って参加するのも良いですね。

 

高校は6月で夏休みに入り、娘は夏休みも演劇三昧。二週間のコメディミュージカルプログラムが一つ終わり、今は8月にあるリトルウーマン(若草物語)のミュージカルの練習に参加しながら昼間は小さい子たちの劇団でインターンとして働いています。充実しているなあ。去年のコロナ禍の夏休みとは大違いです。

というわけで、次回はワクチンについて書きたいと思います。

 

 

 

 

Writer

SHIHO LAYNE / CONNECTICUT

四年前に渡米。
非常勤講師をしながら、アメリカコネチカットで三人娘を子育て中。

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