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7月に入りました。この時期の楽しみは、車を走らせていると道路沿いに見かけるこんな看板。

Kirschとは、さくらんぼのことです。日本でいうとアメリカンチェリーのような、黒っぽい肉厚なタイプが、スイスの一般的なさくらんぼです。

さくらんぼ農家の方がその日に摘んだばかりのフレッシュなさくらんぼを販売しています。連日気温37℃といった猛暑で、農家の方々も大変だった事でしょう。

スタンドでは味見をさせてもらえます。私は500g入りを買いました。値段は4,5スイスフラン。日本円にすると約500円。1キロ入りで約1000円弱。

美味しいことはもちろんですが、私はやはり日本のさくらんぼ、佐藤錦が好きです。キラキラした宝石のような色、甘みと酸味のバランスが取れた繊細な味。スイスのさくらんぼは、酸味がやや強めに感じます。

スイスの桜は、日本の桜とは違った美しさがあります。花が咲いている時期が長いような気もします。

この桜の木が無数に広がる辺りは犬の散歩コースのため、春は綺麗な桜の花を楽しみ、夏はたわわに実ったルビー色の実を味わえます。

さて、スイスでさくらんぼを買った後、バゲットを買いにフランスへ。さくらんぼ農家はスイスとフランスの国境付近にあります。我が家からフランスまでも、車で約15分。向かった先は日本でもお馴染みのPAUL 。

スイスで美味しいパン屋さんや繊細なケーキなどにはまだ出会えていないため、パリパリのバゲットやおいしく、目にも美しいタルトなどを買いたい時は、国境を超えます。パンに限らず食料品などはスイスよりかなり安いので、国境を越え買い物をするスイスナンバーの車で週末などは混雑することもあります。スイスの物価事情についてはいつか詳しくお話ししたいと思います。

Writer

ERINA / SWITZERLAND

Erina Tateyama
スイス在住

民放局アナウンサー、大学講師を経てドイツ人夫との結婚を機にヨーロッパへ。
2005年ドイツ・デュッセルドルフで娘を出産。
その後数回引越しを繰り返し、2016年からスイス在住。

現在は自宅で製菓教室などを開催。愛犬と近くの森を散歩するのが日課。

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