今日もキューバ風小話をふたつ。
①分けあう
政治的背景などなどから、キューバは万年物不足。
そして、多くの人が少ない給料で生活している。
だからか、人々の間には助け合う、分けあう、貸し合う文化が自然に根づいているような気がする。
主人が日本で働きはじめた頃、会社で出たおやつが美味しかったからと、半分持って帰って来てくれたことがあった。
ほっこり、嬉しい思い出。
根っこにはそういう国の背景があるのかなぁと思った。
観光客が多く歩いている道で、時々、物乞いの人を見かけた。
どうしたら良いかわからず、思わず足早に立ち去ってしまっていた自分だけれど、お金を持っている観光客ではなく、キューバ人が缶にコインを入れるの何度かみかけた。
助け合う。。。
子供がパンを食べている時に、主人が「ちょっとちょうだい」と言ったら「イヤだ!」と言った。
(イヤイヤ期というのもあるけれど)
その時に、「分ける」ということをきちんと教えないといけない!と言った主人。
分けあう。
独り占めはしない、彼。
普段の生活の中でも、いろいろ分けようとしてくれる。
②ナチュラル
キューバにいた頃、昼と夜の寒暖の差が激しく、咳がずっと止まらない時期があった。
その時、主人が持ってきてくれた薬は、瓶に入った液体。飲んでみるととても濃い葉の味がした。
家族の誰かが具合が悪い時に、よく「〜の葉は日本にある?」と聞かれる。
咳が止まらなければ、オリーブオイルに塩。
(ちなみに息子はこれを舐め、さらに咳き込んでいた)
貧血には、シナモンに蜂蜜。
熱には、アルコールで身体を拭くなどなど。
いろいろなナチュラル療法!?の知識が詰まっている。
(もちろん、キューバにも錠剤などはあるけれど、ナチュラルなものもとても一般的。私の母親や祖母の世代もそのような知識が豊富だけれど)
冬に、私の体調が急激に悪くなった。
とにかく動くと吐き気をもよおすというどうにもならない状態で、廊下に横たわりながら救急車を呼んだ。
救急隊が来た時に、主人をみたら手にレモンを持っていた。
吐き気には、レモン。
国際結婚は、いろいろな文化が知れておもしろい。
Chao
(ナチュラル感満載)