学歴もない私が、こんな壮大なテーマでブログを書こうなんて、
なんておこがましいんだろう・・・と思うのだけど。
曲がりなりにも13年子育てしてきて、
今日感じたことを。
現在、中学1年生の息子は小学四年生から学童の代わりに
いわゆる大手の進学塾に通い始めた。
「サッカー部のみんながいるから」
という安易な理由で選んだ塾だったけど、
先生方は色んな意味で教育熱心。
正直、私は私立でも公立中学でもどちらでもいいと思っていて、
ただ「学校ってたくさんあるんだよ」というのを息子が知った時に、
自分で選択できるだけの選択肢を与えてあげたい。と思って通わせていた。
それなのに、入塾した最初の面談で発した先生の言葉が衝撃的で今でも忘れられない。
「息子さんを、将来、文系と理系、どっちの学部に進学させたいですか?」
10歳の息子なんて、サッカーボールを追っかけることか、
ゲームのことしか頭にない。
そもそも大学に行くかどうかも分からない・・・
やりたいことがもっと早く見つかったら、大学へは行く必要がないと思っているから。
文系か理系かなんて、本人が学びたい方向に進めばいいのに。
そう感じてしまった時点で、きっとこの大手塾と私とでは合わなかったんだろうと
思うのだけど、この時の私の知識では他の選択肢が乏しくて、言われるがままに結局
3年間通い続けた。
大手塾で劣等生だった息子の転機は、家の近所の小さなマンツーマン塾。
ここには私の歳の離れた弟も通ったことがあり、塾長は私の母と同い年の
ベテランの先生。
受験まで半年を切った頃。
もうどうしようもなくて駆け込んだアットホームなこの塾で、
息子の学力はメキメキ伸び、何より自分から勉強するようになった。
受験が終わった今でも、
「この塾だけは辞めたくない」
と言って通い続けている。
・・・と長くなりましたが、ここまでが今までの話。
今日は、この塾に小学校ボイコット中の娘を連れて行きました。
最初に先生が話してくれたのは、
「義務教育って、なんだか知ってる?」
という話。
「義務教育って、子供が絶対に学校に行かなきゃいけない。
ということではなくて、大人が子供に教育を受けさせなきゃいけない。
っていう大人の義務なんだよ。」
先生の話を「ウンウン」頷きながら聞く娘。
「なんのために学ぶことが必要なのか」
ということを、先生は娘にもわかるように話してくれた。
子供って、物心ついた頃から
「なんで?なんで?」
って親にたくさん聞くようになるけど、
教育に関しても、本人がなんのために学ぶことが必要なのか。というのを
ちゃんと自分で理解しないと、ある一定の成長段階からは難しくなるのかな。
と横で聞いていて思った。
私も話して聞かせたつもりなのだけど、やはりいつも横にいる母親が話すのと、
大ベテランの先生が話すんじゃ、きっと本人の感じ方も違ったんだろうな。
娘は「来週、体験授業に参加します」
と先生に約束して、笑顔で塾を後にした。
本当に行けるかどうかは、来週にならないと分からないけど・・・
息子を見ていても思うけど、教育の捉え方とか、学びの姿勢も、
人との出会いで大きく変わる。
一筋縄にはいかない子育てだけど、
一方で、普通とは違う道を選び歩んでいる子供たちが、
どんな風に成長していくのか・・・
それはそれで楽しみ。