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渡仏してから、真っ先に言うようになった言葉

渡仏してから、真っ先に言うようになった言葉。
私は日本人です。
なぜならその方がここフランスでは
東洋人の中でも有利にことが運ぶことが多いから。
見下される感覚が軽減するから。

人間の頭の中の問題。
イメージ。

近所のマルシェでの過去の出来事。
白人のおじさんがお釣りの誤りを指摘。
やっぱアラブ人だからな。と嫌味。
これに怒った店主も、植民地支配での悪事を謝れ!と喧嘩。

アラブ人だから仕事が雑、黒人だからサボってばっかり、
東洋人への外見的からかい、やっぱり○○人だからって言葉。。
日常でよく聞くのがフランスの現実。
てか習慣なん?てくらい。
差別は家庭での会話、友達同士の会話から始まる。

パリの日本人の友達と他愛も会話中、
あーやっぱアラブ人だからそーなのよー、と何気なく彼女は言った。
私の娘には彼女が一括りにしているフランスで言うアラブ人、北アフリカの血が流れている。
彼女の息子が、私の娘に恋をしたらなんと言うのだろうか。とぼんやり考えた。

でも、彼女はその事に気付いてない。
何色何人関係なく友達になる。
友達に対して差別はしない。
口癖のように、ぽろっと言っただけ。

周りに外国人がいる、いない関係なく、
私も人々も日々何気なく甲乙つけながら暮してる。
私は音楽やダンスやファッション、ブラックカルチャーが好き。
好きだから、興味があるから、ただ黒人てだけの一括りで偏見や差別の気持ちはない。
単純なこと。

まずは自分の周りから知ってみる、友達になってみる。
友達なら喧嘩したあと謝ってまた仲良くしたいと思う。
友達の友達はみんな友達。

Writer

REIKO / PARIS

会社員とストリートダンサーの二足のわらじ東京生活を経て、パリ郊外移住を40代でスタート。一児の母。

instagram @snack_reiko

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