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マダムジャクリーヌ 82歳

今週はプチ夏アンコールって感じのパリ。
でも今朝は透き通る秋の朝の空気だった。
フランスに居る方が、旧暦と体感が一致する不思議。

(売店にカラフルなマスク)

 

初夏のおはなし。
コロナ禍の外出制限が明けて、少し落ち着いた頃、
お義母さんと彼女のお友達を、おうちBBQに呼びました。


マダム ジャクリーヌ。

御年82歳。
背筋もピシッと伸びて、身の回りの事はもちろん
旅行や引っ越し手配もチャキチャキ自分でやっちゃいます。

近所のマルシェでも、映画館でも、きちんとお洒落してます。
今回は黒のライダースにチェックのパンツ
ひとクセあるシャツにスカーフ、そして赤いふちの眼鏡。
ライダースを完全に自分のモノにした着こなし。
嗚呼、私はまだまだ若輩者だわ、、と感服。

 

 

小さな庭でBBQ、久々に家族以外の人との食事、ワインもすすみ、
ジャクリーヌは自分の若い頃の話をし始めました。

私の娘もリラと同じ様なクルクルッ毛なの。
娘の父親はセネガル人。
セネガルからの留学生だった。
街中で出会って、恋に落ち、娘を授かった。
けれど、彼は赤子の顔を見る前に帰国せねばならず、、、
私は娘を産んで育てる決意をした。
そしてその後、ユダヤ系フランス人の夫と出会い
2人の息子を授かりました。
夫は先立ち、子供たちは自立し、現在は悠々と1人で暮らしています。

生きていれば、色々なことがあるよなあ。
きっとその時は押し潰されそうな気持ちもあっただろうな。
でも今の彼女は凛としている。

私も笑いながら踏ん張って生きたいなー

Writer

REIKO / PARIS

会社員とストリートダンサーの二足のわらじ東京生活を経て、パリ郊外移住を40代でスタート。一児の母。

instagram @snack_reiko

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