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Jour61(フランス門限生活) ディスカッション出来る人々

ディスカッション
[名]討論。討議。議論。

こうは言いたくないが、一般的に日本人は議論が下手と言われている。
または自分の意見を言う、うまく相手に伝えるのが下手。
そして、意見に感情が乗っかりすぎて、討論が成立しづらいともいう。

登園最終日、1人のお母さんが子供達にチョコレートや飴の入った小さな袋を配った。
コロナ禍がなければ、最終日は園内でシードルやガトーを持ち寄り親子でお疲れ会的なパーティーがある。
彼女はそれも考慮して、善意で配ったのだろう。

夜、園児の親のグループWhatsAppに一通のメッセージが。
「仕事から帰宅し、娘のバックを開けてみるとチョコや飴の空の包み紙が沢山だった。
うちでは白砂糖大量のお菓子は与えていない。善意であるのはわかるが、如何なものか。云々・・・・」

そこから、3時間ほど100通ほどのメッセージ。
*彼女の意見に賛成。白砂糖の中毒性や害は明白。
*理解は出来るが、そんな無菌質状態で子供は育たない、社会の洗礼を受けたまでだ。むしろ社会を学べた。
*これは学校側と話し合うべき、アレルギーの問題もあるし、勝手なギフトは禁止するかどうするか。
*白砂糖うんぬんの意見を押し付けないで。
*健康に良い甘い物と、そうでないものを家庭で考えるきっかけにしては。
*誰かが間違ってるということを糾弾したくはないが、こんなにも熱く討論していることに感動している。
*啓発は必要、しかし意見の押付けはよくない。議論には矛盾と自由な表現が必要、これを寛容と呼ぶ。寛容は異論者に対しても敬意を払い、自由な表現を尊重する。
*ジャンクフードというものの本質を誰もが共有できたのは良かった。
*幼稚園児にはまだ良い選択をするとういうのは難しいので親が保護してあげたいし、教えてあげたい。
*テキストでの討論でなく(良い結末が少ない)、zoomもしくはどこかで集まった議論をした方が良い。

わわわーーーと時には感情的な意見もあったが、それをうまくなだめつつ自分の意見を置く。
それを眺めて、私も思う事はあるが、自分の意見を差し出す事はできなかった。

 

議論大好きフランス人と言われているが
私はこの文化好き。
発見もあるし、自分で深く考えるきっかけになるし、
コミュニケーション力も鍛えられる。
(語学堪能とは別よ。TOEIC満点でも話通じないやつゴロゴロいるでしょ。)

<60日目の私>
トーキョーパリ友達と鳥すき焼きをした。
美味しくて、楽しかったー!!!

Writer

REIKO / PARIS

会社員とストリートダンサーの二足のわらじ東京生活を経て、パリ郊外移住を40代でスタート。一児の母。

instagram @snack_reiko

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