ハイスクールミュージカルというと、日本でも有名なあの映画なのですが、実はアメリカでハイスクールが催すミュージカル(&演劇)は地域でとても人気があったりします。
こちらに引っ越す前はシカゴ近辺に住んでいたのですが、その地域の高校もミュージカルにとても力を入れていて、早くチケットを買っておかないとソールドアウトもあるくらいでした。
ニューヨークにほど近い今の地域はさらに人気があり、長女の通う学校も州の高校で競われる賞レースでも最優秀作品賞や女優賞、男優賞にノミネートされる先輩がいるほど。その賞で最優秀主演賞を取るとニューヨークで行われるjimmy awardsに選出されるのですが、近いところで言うと先日クローズが決まってしまったミーンガールズのReneé Rappがここで最優秀賞を取りスカウトされたのは有名な話。ミュージカル俳優を目指す高校生には憧れの賞です。
しかし去年はコロナ禍の影響でせっかく練習していた演目も、日の目ををみることなくお蔵入り。長女の先輩で、私も大ファンの上級生(一年生の年から準主役で抜擢され、助演女優賞での受賞歴あり)が主役だったのでものすごく楽しみにしていた私たちもがっかりでした。
そして昨年9月、長女がハイスクールに進級し、いよいよ憧れの舞台に挑戦することができるようになりました。しかしまだまだコロナ禍真っ只中。秋の演劇、冬のインプロブ(即興劇)、春のミュージカルはどうなるのか。
まず、秋の演劇は一回の練習時、人数ができるだけ少なくなるようオムニバスドラマに。ハイブリッド登校(2日対面3日オンライン)を利用して、コフォートAとBで同じ演目をそれぞれのメンバーで上演することになりました。普段演劇の回はフレッシュマン(一年生)はキャストに入るのが相当難しいのですが、今年はこの条件に加え、コロナを心配する生徒が対面での練習を警戒したためいつもより人数が少なく全員が舞台に立てました。
長女も“密室にサルとタイプライターを一緒にいれるとハムレットを書き出すようになるか”と言う内容の演目にて(どんな話やねん)サルを。一学年14、5クラスで四年生までいるなかなかのマンモス高なので、毎日くらい陽性者出てもまだ友達やクラスメイトがかからず、全員陽性にも濃厚接触者になることもなく練習もでき、無事演じ切りました。
公演は、観客なしのライブストリーミングのみ。
遠く離れた友達や親戚にもみてもらえると言う利点もありました。
冬のインプロブ(即興劇)はズームをそのままライブストリーミングにて。
そしていよいよ本命のミュージカルは、、なんと5月に外のステージ(観客有り)で行われることに。ありがとう先生(T ^ T)
さらに私たちにはもっと嬉しいニュースが。先週のオーデションで長女がソロ付きの役に決定しました。これはもう奇跡。オーデ参加者の半分が落ちる中、ボイトレの先生が選曲してくれた曲(いつもはソプラノメインだけれど、今回はメゾメイン)が功を奏し、コールバック(最終審査)によばれ、ソプラノの役には常連の上級生が軒を連ねていたのですが、メゾは新人お試し枠だったのかもう1人の新人と2人での審査。一年生でプレッシャーが少なくて思い切ったパフォーマンスができたのがよかったのでしょう。
去年児童劇団の最終学年にも関わらずくじに外れ、その後もかなりツキから見放されていた長女。ずっと悔しい思いをしながら練習に励んできた甲斐がありました。ずっと長女がダークサイドにいて家庭にも影響ありましたが、これでしばらくは明るい家庭に(嬉涙)
今私たちの地域はまだコロナ感染者数レッドゾーンなのですが陽性率が下がってきているのでハイブリッドのまま授業するとのこと。オールオンライン授業になると練習もできなくなるので、何とか頑張って欲しいところ。
無事コロナが落ち着き、5月開催となりますように!