この夏、TIAMはパリへ!
年に2回、フランス・パリで開催される世界最大級のベビー・子ども服の国際展示会「Playtime Paris」に、メディアパートナーとして参加し、2027年春夏(SS27)コレクションをたっぷり取材してきました。
会場に一歩足を踏み入れると、そこはまるで世界中の“かわいい♡”が集まる夢のような空間。色とりどりの洋服やプリント、遊び心いっぱいのディテール、まだ日本では出会えないブランドや、これから世界で注目されそうな新しい才能がずらりと並びます。
来夏はどんな色が街を彩る?
どんなスタイルが子どもたちの毎日を楽しくしてくれる?
世界のキッズファッションは、今どんな方向へ向かっている?
そんなワクワクを探しながら、ブランドのデザイナーやクリエイターたちに直接話を聞き、SS27の最新コレクションをチェックしました。
そして何より印象的だったのは、世界中から集まったバイヤーやメディア、ブランド関係者たちの熱気!
会場には、新しいものを見つけたい、届けたいというエネルギーがあふれていて、私たちもその熱量にすっかり刺激を受けました。
ものづくりへの想い、子どもたちへの愛、ブランドが描く未来のことまで――。
パリで出会った素敵なブランド、そして「まだ日本では知られていないけれど、きっとこれから注目したくなる!」と思ったフレッシュな才能を、TIAMがセレクトしてご紹介します。
ひと足先に、パリから届いた“かわいい”を一緒に覗いてみませんか?
Studio KOTER(イギリス)





Studio KOTER(スタジオ・コーター)は、10年以上にわたりファッション業界で経験を積んだ2人の母親、アンナとブリスによって、2023年にロンドンで設立されました。
ブランド誕生のきっかけは、娘たちのために「個性的で、ユニセックスで、長く着られる子ども服」を探していたものの、なかなか理想の一着に出会えなかったこと。2人は長年の友人であり、かつてCOSでともにキャリアをスタートさせた間柄でもあります。
Studio KOTERの魅力を語るうえで欠かせないのが、独創的な生地と色彩!
子どもたちとの何気ない日常にある小さな発見をインスピレーションに、オリジナルの素材やカラーを生み出しています。
実際に、コレクションに登場するテクスチャーや柄にも、子どもたちが大切に集めた小石や貝殻、紙切れといった、ささやかだけれど特別な“宝物”から着想を得たものが!
なんとSS27のテキスタイルは、『虫眼鏡でのぞいたときに見える世界を拡大したもの』なのだそう。身近にあるものをちょっとユーモラスな視点で切り取り、Studio KOTERならではの、色と素材へと落とし込んでいます。
ブランド名の「KOTER」は、オランダ語のスラングで「小さな子ども」を意味する言葉。
オランダとイギリス、2つの文化的背景をベースに、ユニークで新鮮なデザインと、世代を超えて受け継いでいけるものづくりを大切にしています。
https://www.studio-koter.com/
@studio_koter
Flöss(デンマーク)



2020年、デザイナーのシセによってデンマークをベースにスタートしたキッズブランド、Flöss(フロス)。
ブランドの原点にあるのは、シセ自身の2人目の子どもの産休中に生まれた、「美しくて、気負わずに着られる子ども服をつくりたい」という想いでした。
キュートで愛らしいプリントに、ブランドを象徴するギンガムチェック、繊細な刺繍。どこか懐かしさを感じさせるディテールに、現代的な色使いを掛け合わせ、毎日の子ども服に楽しさと特別感を添えてくれるのがFlössの魅力です。Flössのデザインを語るキーワードは、ずばり「コントラスト」。
ヴィンテージから着想を得たデザインに大胆なカラーを合わせたり、繊細な刺繍に遊び心のあるプリントを組み合わせたり。丁寧なクラフツマンシップを大切にしながら、どこか肩の力が抜けた、自由で楽しいムードに仕上げています。
そして、Flössが大切にしているのは、見た目のかわいさだけではありません。
刺繍やスモッキング、ハンドフィニッシュなど、伝統的な技術を受け継ぐ生産パートナーと丁寧にものづくりを行い、オリジナルプリントや色、細かなディテールまで時間をかけて開発しています。
目指しているのは、今だけではなく、これから先も大切に着続けられる服。
子どもが自由に動き、遊び、世界を探検する毎日に寄り添いながら、いつか次の世代へと受け継いでいける――。
そんな、「かわいい」だけでは終わらない、タイムレスなキッズウェアを提案しているのがFlössです。
https://www.floess.dk/en-en/
@floess_dk
POUPÉE(ギリシャ)





「子どもは、大人たちのあらゆる“ややこしいこと”への最高のサボタージュ。」
そんなユニークな発想から生まれたのが、ギリシャ出身のデザイナー兼クリエイティブディレクター、
クリスティーナによるPOUPÉE(ポペ)。
衣装デザインをバックグラウンドに持つクリスティーナが作るのは、まるで劇場の衣装部屋から飛び出してきたような、自由でドラマティックな子ども服。真面目すぎること、気取ったスタイル、退屈でありきたりなワードローブに、ちょっとした“いたずら”を仕掛けます。
POUPÉEが目指すのは、誰かの目を気にすることなく、思いきりドレスアップする楽しさ!
華やかなスペクタクルに、ユーモアとコントラストを効かせたデザインは、50%アヴァンギャルド、50%ちょっと時代遅れ。グリッターや刺繍、取り外しのできるディテールなど、思わず遊びたくなる仕掛けもたっぷり。
そのインスピレーションの源にあるのは、子どもたちの姿そのもの。
絶えず動き、創造し、即興する――そんな予測できない自由なエネルギーを、愛情とユーモア、そして詩情たっぷりに洋服へと落とし込んでいます。コレクションは、クリスティーナ自身の子どもの頃の記憶や、想像の中の物語から生まれるさまざまなシナリオをもとに、一着だけでなく、スタイリング全体で楽しめる世界観を提案。
ドラマティックでありながら、日常にも自然になじむPOUPÉEの服。
「かわいく着なきゃ」なんてルールは必要なし。
誰も見ていないかのように、自由におしゃれを楽しもう。
そんなメッセージが、POUPÉEの一着一着から聞こえてきます。
TIP:取り扱いにはご注意を。想像力が爆発します!
https://poupee.gr/
@poupeekids
THE LiTTLE POETS(ポルトガル)





THE LiTTLE POETS(ザ・リトル・ポエッツ)は、アナ、イネス、ジョアナ、3人の親友であり、母親でもあるクリエイターたちによって、2024年にポルトガルで誕生しました。
彼女たちが描くのは、ただ美しいだけの子ども服ではありません。
そこにあるのは「子ども服は、思い出を紡ぎ、いつか次の世代へと受け継がれる物語になる」という想いのみ。
その物語の舞台となるのは、彼女たちが暮らすポルトガルの街と、どこまでも続く大西洋の海。海の光や色、自由な空気、そして豊かな文化や伝統が、コレクションのいたるところに息づいています。
特に印象的なのが、伝統的なポルトガルの装いからインスピレーションを得た「レイヤリング(重ね着)」。
異なる素材や色、シルエットを重ねることで生まれる奥行きや表情を、現代の子どもたちのために自由に再解釈しています。
そして、THE LiTTLE POETSのコレクションは、すべてひとつの「物語」から始まります。一枚のスケッチから、色が生まれ、生地が選ばれ、刺繍が施される。まるで本のページを一枚ずつめくるように、少しずつ世界が形になっていきます。
さらに、このブランドを語るうえで欠かせないのが、100%ポルトガル国内でのものづくり。
家族経営のアトリエや熟練した職人たちと丁寧に向き合い、受け継がれてきた刺繍や手仕事の技術を未来へとつないでいます。
美しい天然素材。繊細な刺繍。重なり合う色とテクスチャー。そして、一着の中に込められた小さな物語。
THE LiTTLE POETSがつくるのは、着るたびに新しい物語が生まれ、いつか「あの日の思い出」として心に残る服なのです。
https://www.thelittlepoets.com/
@thelittlepoetsclub
Playtime Parisで出会った、心ときめくイラストレーター

Playtime Parisの魅力は、キッズブランドだけではありません。
会場には、テキスタイルデザインやプロダクト、ステーショナリーなど、さまざまな分野で活躍するイラストレーターたちのブースも並び、会場を色鮮やかに彩っています。一歩足を踏み入れると、壁いっぱいに広がるカラフルな作品や、個性豊かなパターンが目に飛び込んできて、まるで大きな絵本の中を歩いているよう。
そんな数あるブースの中で、TIAMの目をひときわ惹きつけたのが、フランス・リヨンを拠点に活動するキャロル・ヒルマン。自然やフォークアート、家族との日常から生まれる彼女の作品は、どこか懐かしくて、カラフルで、思わず笑顔になってしまうような魅力があります。
パリで出会った素敵なイラストレーター、Carole Hillman(キャロル・ヒルマン)の世界をご紹介します。



フォークアートや自然、家族との日々、そして自身のポーランドのルーツからインスピレーションを受け、カラフルで遊び心あふれる世界を描いています。
伝統的なフォークアートやヴィンテージテキスタイルの素朴な美しさに、現代的なカラーパレットを掛け合わせるのがキャロルのスタイル。どこか懐かしく、でも新鮮。見ているだけで心がふっと軽くなるような、あたたかなイラストレーションが魅力です。その作品は、ホームデコレーションやステーショナリー、子ども向けプロダクト、エディトリアルなど、さまざまな場所へ。
自身のオンラインショップでは、グリーティングカードやアート作品も販売しています。
3人の子どもを育てる母でもあるキャロル。限られた時間の中でも、創作のための小さな時間を見つけています。
「iPadなら、どこにいても描ける。赤ちゃんが眠っているベッドの中で描くことだってあります」
そんな言葉からも、日常とクリエイションが自然につながっていることが伝わります。
彼女が何より大切にしているのは、自分の絵が誰かの気持ちを少しだけ明るくすること。
幸せやぬくもり、小さな喜びを届けたい。
キャロルの描くカラフルな世界には、そんな想いと、家族と過ごす何気ない毎日の美しさがそっと詰まっています。
https://www.carolehillman.com/
@c.hillmanillustration
PARISから、未来のキッズファッションを
今回のPlaytime Parisでは、洋服そのものだけでなく、「子ども時代をどう表現するか」という、それぞれのブランドの個性にたくさん出会いました。
色や素材、伝統技術、イラストレーション、そして物語。
表現方法は違っても、そこに共通していたのは、子どもたちの自由な想像力や、かけがえのない日常を大切にする気持ちでした。
世界中から集まったクリエイターたちの熱量を間近で感じた、今回のパリ取材。
まだ日本では出会えないブランドも、これから注目したい才能もたくさんあります。
TIAMがパリで見つけた“次のかわいい”を、ぜひ一緒に楽しんでください。
Writer&Interview / Maddy YOKOYAMA
@maddyscommunication
@bonjourmaddy
Playtime Parisって?
フランス・パリで年に2回(1月・6月)開催される、世界有数のベビー・キッズファッションの国際展示会「Playtime Paris」。
世界中からベビー・キッズウェアをはじめ、シューズやアクセサリー、雑貨、ギフトなど、子どもとその暮らしを彩るさまざまなブランドが集まります。会場に並ぶのは、世界各国からセレクトされた個性豊かなブランドたち。日本ではまだ知られていないフレッシュなブランドや、これから注目を集めそうなデザイナーと出会えるのも、Playtime Parisならではの魅力です。
さらに、テキスタイルやプリントを手がけるアーティスト、イラストレーターなどのクリエイターも参加。会場を歩いているだけで、洋服だけではなく、色や柄、アート、ものづくりの新しいアイデアに出会うことができます。
世界中から集まったバイヤーやメディア、ブランド関係者が行き交う会場は、まさにキッズファッションの“今”と“これから”が交差する場所。それが、Playtime Parisです。
https://www.iloveplaytime.com/playtime-paris/
@iloveplaytime
